
医療法人社団フィーメールガーデン 理事長
女性ライフクリニック銀座 院長
対馬ルリ子(つしま・るりこ)
●生理痛が起こるのはなぜ?
生理痛が起こる原因のひとつは、子宮を収縮させて、子宮内の血液を外に押し出す働きをする“プロスタグランディン” という物質によるもの。 この原因物質であるプロスタグランディンが生理のときに子宮内膜でつくられるため、生理痛が起こりやすいのです。●生理痛をやわらげるセルフケア
カラダを冷やさないことが一番の対策です。生理中は血管の収縮が強くなり、血流が悪くなりがち。 カラダを温めるために、ゆっくりお風呂に入ったり、ストレッチで血行を良くするのも効果的です。 カラダを締めつける下着や服装は、生理痛があるときには控えましょう。 また、かたよった食事や喫煙も、生理痛をひどくする原因になります。●生理痛がひどいときは?
鎮痛剤を飲んでも効かない、痛くて学校や仕事に差し支えるなどの激しい生理痛がある場合は、月経困難症の可能性も。 また、子宮内膜症や子宮筋腫など、病気が隠れていることもあります。 今まで、生理痛がなかったのに急に痛みだす、痛みがどんどん強くなってきた、痛む期間が長くなってきた、などの場合は、早目に婦人科を受診しましょう。 低用量ピル(OC)や鎮痛剤、漢方薬などで痛みをやわらげることができます。●生理不順ってどういう状態をいうの?
●生理不順が起こるのはなぜ?
●放っておくと危険!
生理が3ヶ月以上来ないと、“続発性無月経”と診断されます。 また、多のう胞性卵巣や高プロラクチン血症という病気が隠れている場合もありますので、注意が必要です。 生理不順を甘く考えずに、必ず婦人科を受診してください。