Q&A
みなさまからのよくあるご質問にお答えします。
- 更年期障害って、どのような症状ですか?
更年期障害の代表的な症状としては、ほてりや発汗、のぼせといった“ホットフラッシュ“がよく知られていますが、それ以外にも、不眠、イライラなどの精神症状、頭痛、肩こり、関節痛、冷えなど多彩な症状があらわれます。ただし、更年期の症状は変化しやすく、また症状の種類や強さなどは個人差が大きいため、必ずしもすべての人にこのような症状が見られるわけではありません。
→詳しくは「更年期とは?原因や症状、基礎体温との関係について」 へ- 更年期はどうして起こるのですか?
女性更年期にからだに起こる最も大きな変化は、卵胞ホルモン(エストロゲン)の減少です。更年期は、女性のからだがエストロゲンの多い状態から、少ない状態へと移行する期間と考えることができます。
→詳しくは「更年期とは?原因や症状、基礎体温との関係について」 へ- 更年期は何歳くらいから始まりますか?
「更年期」とは、「閉経」を迎える前後の5年間、計10年間を指します。日本人女性の閉経年齢の中央値は50.5歳とされていることから計算すると、45歳ごろから始まります。
→詳しくは「更年期とは?原因や症状、基礎体温との関係について」 へ- 更年期の終わりのサインはありますか?
更年期障害の終わりはとてもあいまいで、「これがあったから更年期は終わり」と断定できる“サイン“はありません。一般的に、閉経してから約5年が経ち、更年期が終わりに近づくと、エストロゲン分泌の“ゆらぎ”が落ち着いて、ほとんど分泌されない状態になります。この状態になると、更年期症状も和らいでくるといわれています。
- 更年期になると、基礎体温はどのように変化しますか?
更年期に入ると体内の女性ホルモンの量が変化し、基礎体温も徐々に低温期と高温期の区別がつきにくくなります。そして閉経を迎えると、基礎体温は低温期で一定になります。
→詳しくは「更年期とは?原因や症状、基礎体温との関係について」 へ- 更年期には日々の生活で気をつけることはありますか?
更年期の症状の改善に向けて、生活の中で心がける「セルフケア」が重要な役割を担います。たとえば食事・運動・睡眠といった生活習慣を「セルフケア」で整えていくことは、閉経後にかかりやすい病気を予防することにもつながります。
→詳しくは「更年期と上手に付き合っていくために」 へ- 更年期障害の症状を緩和する対策はありますか?
更年期障害に対しては、セルフケアのほか、ホルモン補充療法、漢方療法、向精神薬治療、カウンセリング・心理療法が行われます。更年期障害の症状は個人差が大きいことから、医師と相談しながら自身に合った治療法を見つけていくことになります。
→詳しくは「更年期と上手に付き合っていくために」 へ- 更年期の時は、生理周期や月経血量に変化はありますか?
- 更年期には、卵巣機能が低下して女性ホルモンの産生も減少するため、生理周期や月経血量に変化が見られます。徐々に生理周期が短くなってきたと思うと、しばらくすると逆に周期が長くなり、生理の回数が減ってきます。また、月経血量や生理日数も不安定になり、生理日ではない日に出血(不正出血)することもあります。また一般的に閉経が近くなると月経血量が多くなります。
- 閉経はどうやって判断するのでしょうか?
「閉経」とは卵巣の働きが弱くなり、1年以上にわたって生理が停止した状態のことです。つまり、いつ閉経を迎えたのかの判断は、1年間、様子をみないとわからないということです。最終的に1年間を振り返って、一度も生理が来ていなかったら「閉経」ということになります。なお、日ごろから基礎体温を測定し、その変化を観察することは、閉経のタイミングを知るヒントになります。
→詳しくは「更年期とは?原因や症状、基礎体温との関係について」 へ
監修:東京大学医学部附属病院
女性診療科・産科 准教授
平池 修 先生
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