基礎体温の測り方
朝、目が覚めたら起き上がらず、横になったままの姿勢で、専用の体温計(基礎体温計)を舌下にあてて、口をしっかり閉じた状態で測定します。測温部(体温計の先端部)がずれないように体温計を指で支えてください。また、測定中は口を開けず、鼻で呼吸してください(会話も避けてください)【図1】。
【図1】 基礎体温の測り方
知っておきたい!
基礎体温の3つの測定ポイント
- POINT 1
- 検温は、毎朝一定の時刻に行いましょう。
- POINT 2
- 検温中に起き上がったり、動き回ったりしないこと。(正確な基礎体温が測れなくなります)
- POINT 3
- あやまって舌上で測らないように。検温位置は舌の裏。体温計の先端部を舌下にあてる位置は、いつも同じところに正しくあてるようにしてください。舌下のいちばん奥にある舌小帯(中央のすじ)の両側が正しい検温位置です。
基礎体温の測定を続けるため
の5か条
- 1.枕元に体温計をおいて、就寝する
- 2.起床時間がずれた場合も測る
- 3.測った体温はすぐに記録する
- 4.体調も一緒にメモしておく
- 5.まずは3ヵ月を目標に続けてみよう
基礎体温の変化を見るため、毎日同じ時間に測ることがベストです。夜勤がある方など、同じ時間に測れない場合は、熟睡した寝起きに計測します。起床時間が1時間以上違う場合や、睡眠不足、発熱などいつもと違う体調のときは、基礎体温値に加えて測定時間や体調も記録に残しましょう。とにかく続けることが大事です。
参考文献
- ①不調をなおしてキレイになる 女性ホルモン基本事典 平田雅子監修 成美堂出版 (審査用:p26、27)
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九州大学大学院医学研究院生殖病態生理学分野(産科婦人科)
九州大学病院 産科婦人科 教授
加藤 聖子 先生
基礎体温は定期的につけるだけで、あなたの体の状態、リズムがわかります。そのしくみを知って有効に利用しましょう。
九州大学大学院医学研究院生殖病態生理学分野(産科婦人科)
九州大学病院 産科婦人科 助教
河村 英彦 先生
日々の体調管理や妊活に基礎体温をぜひ役立ててください。普段の生活では気付きにくい体のことを、ホルモン分泌の様子を教えてくれます。