妊娠のしくみ
女性にしかできないこと…。それは妊娠して子どもを産むことです。妊娠は卵巣から出る卵子と男性が射精したときに出る精子が出会うことから始まります。
妊娠、すなわち生命が宿るとき、女性のカラダの中ではどんなことが起こっているのでしょうか。
そのしくみをきちんと理解しましょう。
監修:対馬ルリ子
医療法人社団フィーメールガーデン 理事長
女性ライフクリニック銀座 院長
医療法人社団フィーメールガーデン 理事長
女性ライフクリニック銀座 院長
排卵から妊娠までの流れ

ひと月に1回卵巣から成熟した卵子が飛び出します。これを「排卵」といいます。
卵管は排卵された卵子を卵管采から卵管内に取りこみます。この時期にセックスをすると、男性のペニスから膣の中に出された精子は、この卵子を目指してぐんぐん進んでいきます。
卵管は排卵された卵子を卵管采から卵管内に取りこみます。この時期にセックスをすると、男性のペニスから膣の中に出された精子は、この卵子を目指してぐんぐん進んでいきます。

最終的に卵管にたどり着ける精子は、ごく一部です。
こうした競争の中で生き残った、たった1個の精子が卵子の中に入れるのです。これを「受精」といい、受精した卵子を受精卵と呼びます。
こうした競争の中で生き残った、たった1個の精子が卵子の中に入れるのです。これを「受精」といい、受精した卵子を受精卵と呼びます。

「受精卵」は細胞分裂を繰り返しながら卵管を移動し、約1週間後に子宮に到着。ふわふわのベッドのように準備された子宮内膜にくっつきます。これが「着床」です。

無事に着床した卵子は細胞分裂を繰り返しながら、
赤ちゃんになっていきます。
赤ちゃんになっていきます。
- 毎月、生理が起きるのも、妊娠して出産できるのも、女性ホルモンのおかげです。
- 基礎体温を測り、体温の変化を記録してみましょう。女性ホルモンの動きをチェックできます。
※生理は、正しくは「月経」といいます。ここでは、皆さんになじみのある「生理」をつかっています。
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